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1950年代に大流行した、カウチンセーターを元に完全復刻。

本来、カウチンセーターとは…カナダのバンクーバー島にあるカウチン湖周辺に住んでいたネイティヴ・アメリカンの伝統衣料の事。基本的に各部族の家紋や象徴的な動植物が手編みで施された、非常に手の込んだ重衣料です。

これが1950年代の余暇ができた時代に「手編みキット」の流行と共に各家庭で編まれるようになり、更にはニットメーカーも量産するようになりました。

また、時代として1950年代という陽気で前向きな時代だった為に、モティーフも伝統的な柄からこの時代特有の明るさを持った意匠が好まれました。

今回企画したこの「シーバス（スズキ）」なども、1950年代特有のデザインです。たまたま南国調の魚を意匠として編んでいますが、本来この柄は「フィッシング」を楽しんでいる柄。

前身頃には巨大な魚が左右鏡合わせに踊り、背中には釣られた魚と共に熱帯魚が泳いでいます。また、裾周りにはグルリと波模様が描かれ、正に「釣りを楽しむ風景」を描いています。

ニットジャケットのデザインとしては、大きめのショールカラーが特徴的。この襟のおかげで防寒性がアップ。

また、フロントはジッパーなので着脱も容易です。手袋をした手でもジッパーの上げ下げを行い易い様、スライダーヘッドには革紐の引き手もつけてみました。

素材はシェットランドウール100％、油脂を含んだウールで非常に温かい素材。

また、2/12番手という極太の毛糸を手編み風に編み立てているので、見た目の高級感や温かみはセーターの中でも屈指です。

ニットというより、1950年代の意匠を纏えるジャケットとして楽しい服です。